本の覚書

本と語学のはなし

二十四の瞳/壺井栄

二十四の瞳 (新潮文庫)

二十四の瞳 (新潮文庫)

 勝手に想像していた物語とは全く違っていた。静かなる反戦プロレタリア文学といった趣き。扱う内容と時間に比して描写が足りぬような気はするが、多くを省略することで陰惨になり過ぎずに済んでいるのかもしれない。
 映画と原作と、相互に補いながら鑑賞するのがよさそうだ。