本の覚書

本と語学のはなし

『日米同盟の正体』


●孫崎亨『日米同盟の正体 迷走する安全保障』(講談社現代新書
 冷戦以降、いかなるライバルも容認しない方向へと戦略の舵を取ったアメリカ。その中で、日米同盟の適用範囲も極東から全世界へと拡大していく。著者は対米盲従に警鐘を鳴らし、経済の依存関係も抑止力になるのだから、本来日本の歩んできた独自の路線を再評価するべきであると主張する。
 ちょっとアメリカが嫌いになる本。しかし、アメリカの論理と謀略、日本の政治家の習性を知るには、とてもよい。


 この人は領土問題や中国問題を扱った新書も出していて、いずれも読んでみたいけど、遠からずまた書きそうな気もするので、しばらくは様子見。