本の覚書

本と語学のはなし

中公文庫の歴史シリーズ


 歴史小説ばかり読んでていいのかという迷いがある。一つには、先ず客観的な事実を押さえておかなければいけないということ。一つには、大部の小説(しかも高速で読めてしまう)を片端から集めていては、金銭的にも苦しいし、収納にも困るということ。病的に出不精なので、図書館で借りることもできない。そして、この迷いが英語とフランス語の復活を妨げる主因になっている。
 それならば中公文庫の歴史シリーズを買ってしまえ、と「日本の古本屋」に行って、衝動的に「日本の歴史」(旧版)と「世界の歴史」(旧版)を注文してしまった。高校生の時にどちらも一冊ずつは読んでいる。幕末とギリシア・ローマを扱った巻だったが、めっぽう面白かったのは覚えている。


 さて、今後の読書である。当分はこの歴史シリーズとシェイクスピア全集を繰り返し読む。そそられるテーマがあれば、たまに新書も買ってみる。
 歴史小説はよほど気に入った人物や気になる時代がなければ、手を出さない。基本的には、司馬遼太郎の幕末維新ものから幾つかつまめば十分ではないだろうか。吉川英治の『新・平家物語』や『私本太平記』も面白そうではあるけど、基になっている『平家物語』と『太平記』を繙けば済む話である(もちろん吉川はこれらだけに依拠して書いているわけではないはずだが)。
 余裕ができてきたら、ドストエフスキーの再読もしたいし、未だに放置しているトルストイの『戦争と平和』にも挑戦したい。最終的には歴史へのこだわりから解放されるのが、目指すところである。

日本の歴史 (19) 開国と攘夷 (中公文庫) 世界の歴史 (2) ギリシアとローマ (中公文庫)

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