本の覚書

本と語学のはなし

大学時代の本の覚書(1)


 大学に入ると、初めの頃こそゲーテやドイツ・ロマン主義を読んだりしたが、次第に語学の勉強が中心になっていく。


ゲーテ『ヘルマンとドロテーア』『若きウェルテルの悩み』
 『ヘルマンとドロテーア』と『若きウェルテルの悩み』を原文で読み、言葉を愛する者として、カントのドイツ語(読んだことはなかったが)よりゲーテのドイツ語こそ選ぶべきだと考え、ドイツ文学を専攻する。失敗だったと思う。
ヘルマンとドロテーア (新潮文庫) Hermann Und Dorothea 若きウェルテルの悩み (新潮文庫) Die Leiden Des Jungen Werther


■ヘッセ『漂泊の魂―クヌルプ』
 ヘッセはいろいろ読んだが、これが多分最後。ラストで神の声を聞く辺りは甘い感じがするけど、主人公が孤独なさすらい人として死んでいくというストーリーは私のツボ。
漂泊の魂―クヌルプ (岩波文庫)


■『ニーベルンゲンの歌
 ドイツ文学を専攻して漂流を始めた私は、中高ドイツ語やアイスランド語に精を出す。楽しかったけれど、それが逃避であることは承知していた。『ニーベルンゲンの歌』は原文でもけっこう読み進めていた。
ニーベルンゲンの歌〈前編〉 (岩波文庫) ニーベルンゲンの歌〈後編〉 (岩波文庫) Das Niebelungen Lied


■ホフマン『黄金の壺』
 ロマン主義にけりをつけるといった下らない理由から、『黄金の壺』で卒論を書く。それが私のドイツ文学の成果であった。私は何ものにもなることはできなかった。
黄金の壺 (岩波文庫) Der goldne Topf. Ein Maerchen aus der neuen Zeit.

広告を非表示にする