本の覚書

本と語学のはなし

iPad


 今のところiPadを買う予定はない。何に使うのかよく分からない。ただ、作ってる本人たちもどんなふうに使われていくのか、実際にはよく分からないらしい。それがまた Apple らしいところでもあるようだ。タイムを読んでいたら、Microsoft との違いが説明されていた。

It (Apple) doesn’t ask people what they want; it tells them what they’re going to want next. Where Microsft likes to enter established markets and take them over by brute force, Apple works by creating new niches and dominating them from the get-go. (TIME, 4.12.2010, p.26)


 Apple は消費者の嗜好に合わせるのではなく、それが次に向かう方向を指し示す。Microsoft のように既存の市場を支配しようとするのではなく、自ら新たな市場を開拓し先駆者として支配する。既存のパソコンは研究室やオフィスや書斎で使われ続ける。iPad はそれに取って代わるのではなくて、初めてのホーム・コンピューターの位置を占めるだろうという。
 私の関心は電子書籍にある。読み飛ばすだけの本なら、電子書籍で廉価に提供してもらう方がいいだろう。検索、辞書、付せん、下線、書き込みなどの機能が充実すれば、本格的に使えそうな気がする(現在どこまで行っているのか知らないのだけど)。いずれ私も、たいていの本は電子書籍で読むことになりそうだ。しかし、私は新しいものにすぐに飛びつく方ではないので、当面は様子見である。*1

*1:日本では当初書籍販売を行わないらしい。