本の覚書

本と語学のはなし

『変わる世界、立ち遅れる日本』


●ビル・エモット『変わる世界、立ち遅れる日本』(烏賀陽正弘訳、PHP新書
 エコノミスト誌の元編集長が、中国や環境を軸に、経済の現状を描写し今後を予測する。ふだん新聞を読んでいれば必要のない本かもしれないが、頭の整理にはちょうどよい。
 モノづくり立国という考えは古い。製造業とサービス業の区分はもう無意味だ。意味があるのは、知識集約型と非知識集約型という区分である。ところが、日本はGDPの7割を占めるサービス業での効率が非常に悪い。日本が生き残る唯一の方策は、サービス業の規制緩和をし、競争を促進することである。…日本に関しては、だいたい以上のようなことが書かれている。
 著者は東京支局長として日本に滞在した経験もあり、本書の元になっている論文は日本のVOICE誌に掲載されたものである。ただし、日本の取るべき進路だけを詳細に論じているわけではない。タイトルには騙されない方がいい。


変わる世界、立ち遅れる日本 (PHP新書)

変わる世界、立ち遅れる日本 (PHP新書)

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