本の覚書

本と語学のはなし

The Gifts of the Body


 レベッカ・ブラウン『体の贈り物』を読み始める。参照する翻訳は新潮文庫柴田元幸訳。
 あまりにやさしい英文なので、レベッカ・ブラウンが天使のように見える。今日は翻訳研究というよりも、読み始めた記念に原文と翻訳を引用しておくのが目的である。

 He said those cinnamon rolls were his absolute favorite things in the world and he used to go to the Hostess on Sunday mornings. He said he’d try to be there when they were fresh out of the oven and get the best ones, the ones from the center of the pan, which are the stickiest and softest. It was something he used to do for himself on Sunday, which was not his favorite day.

 ここのシナモンロールは大好物で、前は日曜日の朝にはかならず〈ホステス〉に行っていたんだと彼は言った。一番いいやつを買えるように、焼きたての時間に行くのさ。焼き皿の真ん中にあったやつが一番粘りっ気があって柔らかいんだよ。日曜日はあんまり好きじゃないけど、あれは楽しみだったね。(「汗の贈り物」9-10頁)


 翻訳について注意するとしたら、話法の部分であろう。完全な直接話法に置き換えるというのはよく使われるテクニックだが、「あれは楽しみだったね」というところまでは普通なかなかできない。

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