本の覚書

本と語学のはなし

カースト


 2か月経った。今月の留意点。
 通信講座と語学のペースを崩さずに。今のまま継続すれば、けっこう力は付くはずだ。もう少し文学の原典もはかどるといいのだが。『ツァラトゥストラ』の読みやすさのおかげで、ドイツ語の危機はとりあえず回避できそう。いずれ聖書をやめてバランスを取ろうとするのが自然の流れだろう。
 金融経済を中心とした読書に力を入れること。
 実践を前提とした投資の勉強をすること。しかし、今が実践の時であるかどうかは、よく見極める必要がある。ジョージ・ソロスは、「ニューズウィーク」のインタビューにおいて、現在の市場に投資する人へのアドバイスを求められ、以下のように答えている。


 This is a time to be concerned with wealth preservation. We’re in a period of great wealth destruction. So you need to be very conservative --- or very nimble.


 どのみち私が投資するとすれば、勝間和代が勧めるように、インデックス投信を分散させるという手法しかとらないだろう。現在「ヴェリタス」誌上でポートフォリオ構築術を開陳する岡本和久も、ほとんど同じようなことを勧めている。少ない資金で理に適ったポートフォリオを作るなら、実際それ以外に選択肢があるとも思えない。いきなり個別の株をポンと買ったり、レバレッジをかけてデリバティブに参戦などというのは、危険すぎる。勉強や管理にかける時間も捻出できない。


 ついでながら、今日は「ニューズウィーク」でもう一本、インドの結婚事情に関する記事を読んだ。恋愛結婚や離婚も増えて来ているという内容だが、それでも「but in India today, tradition remains nearly as powerful」という文章で締められているように、伝統はまだまだ強い。
 結婚はふつう親がアレンジする。当然ながら同じカースト同士でのマッチングであり、当人たちは結婚が決まるまで何も知らされないこともあるという。日本の見合いも「arranged marrige」と言うが、少なくとも現代日本の見合いとは全く違う。親の意に反して結婚しようとすると、男は誘拐の罪に問われることもある。
 一番ショッキングなのは、法律上はカーストの異なる男女が結婚することも認められているにも関わらず、低いカーストの男と高いカーストの女が駆け落ちした場合などは、殺人に至る場合もしばしばあるということ。


 In communities like the Jat caste of rural Haryana, Punjab and Uttar Pradesh, the murder of couples that elope has become disturbingly common; at least five such cases made headlines in the last month alone.


 恋愛が増えているとはいえ、親が認めてくれないような関係は、どうやら初めからルール・アウトされることが多いようである。