本の覚書

本と語学のはなし

内示とマルサの会


 4月1日付け人事異動の内示が出る。
 わが職場は4人減。1人は仕事をしない人なので、実質的には2人半の減といったところ。メンバーの入れ替えはなし。降格2人。
 最初の問題は仕事の割り振りだが、残ったメンバーには、速やかにそれを実行する能力はないかもしれない。今回の内示だけでは不明の点があるからと次の指示を待っている内に時間ばかりが過ぎ、そういうことは自分で問い合わせなくてはいけないことを知った頃にはもう新年度が差し迫っており、慌てて仕事を押し付け合う。個々の能力としても、チームの総合力としても、今のままの仕事がそっくり出来るはずはないので、イベントの縮小削減も考えなくてはいけないが、いつもの通り、行き当たりばったり、出たとこ勝負ということになるのだろう。
 新しい人が来るわけではないから、私の引継ぎは楽であるはずだが、いったい誰に引き継げばよいのだろう。結局引継ぎの出来ぬまま、4月に入ってからボランティア要請をされてしまうかもしれない。私は断固拒否する。


 夜は、徴税吏員をしていた頃のメンバーと飲み会。
 大半はもうその課に留まってはいない。今回退職する私ももう一人のKさん(定年)も2年前に異動しているし、3年前に退職した人までやって来た。珍しい飲み会だ。
 年に2回、2人1組で2泊3日の県外出張をする。それが我々の絆を深めているようだ。Tさんと行った北陸と神奈川は、互いにとって数ある出張の中でのナンバー1とナンバー2であって、今でもTさんと会うたび必ず話題に上る。東京大学を裏手に抜けて不忍池を見ながら上野駅まで歩いたYさんは、今では一児の母となっている。初めて赤外線送信をしてみた。