本の覚書

本と語学のはなし

中学理科 用語・資料集/旺文社編集

 中学の頃はまだ学校の勉強をちゃんとこなしていたから、けっこう記憶に残っている。
 だが、昔は理科が好きではなかった。いまこの本に目を通してみても、その理由は分かるような気がする。科学にとっての生命は「なぜ」という問いであると思うが、学校教育ではそれが省略され、結果だけが脈絡もなく並べられているという印象を受けてしまうのだ。
 理科の授業を好きなようにオーダーメイドできるのであれば、私は私の理科をビッグバンから始めて欲しかった。私は出会ったことはないが、それを魅力的な理科の先生に教えて欲しかった。