とは言え、中高生向けの新聞であるから、情報にも自ずと偏りがある。塾の講師でもやっているのでなければ、続けるメリットはあまりないかも知れない。
今週の一面の特集は、SDGsで考える服の未来。SDGsには17の目標があるから、どこにでも入り口はある。
大量生産される服は、大量に廃棄される。このこともまた環境に負荷をかけているらしい。タグを付け替えて再販売する、黒染めして新しい価値を付加する、裁断くずをもとに新たな服を作る、堆肥化できる素材を開発する、使われなくなった漁網から布を作るなど、様々な取り組みが行われている。
「ゆるくてガチな理系ワールド」という、多分月に一度の企画。英語以外では、これが唯一教科の内容に踏み込んだ学習系のコーナーだろう。
今回は地学の話。縄文時代に鹿児島南岸沖で発生した巨大噴火は、この1万年で最大の規模であったと考えられている。空になったマグマだまりが潰れて鬼界カルデラとなり、硫黄島と竹島はその外縁が海上に突き出たものだそうだ。
地学は地味な科目という印象かも知れないが、気象、地震、岩石、地層、古生物、地球史、宇宙などなど、むしろ大人になってから学び直したくなる内容がいっぱいある。
今回本の紹介をするのは、書店の店員さん。
漫画コーナーを担当するのは、私が学生時代にアルバイトをしていた本屋の人たちであった。私が働いていたのはもう何十年も前の話であるから、もちろんこの店員さんたちのことは知らない。
だが、学生時代のことが思い出されて、私は何と恥ずべき人生を送ってきたのだろうと自己嫌悪に陥る。