本の覚書

本と語学のはなし

ヘンリー四世 第二部/ウィリアム・シェイクスピア

 ヘンリー四世の影は既に薄く、皇太子と悪友フォールスタッフが物語の中心となる。
 ヘンリー五世として即位するとき、彼はかつての悪友を切り捨てる。

だがそれまではおまえを追放処分にする、すでに
かつての悪友どもにも申し渡したが、わが身辺より
十マイル以内に近づけば、即座に死刑と覚悟せよ。
ただし、いのちを長らえるだけの手当は与えよう、
食うにこと欠くとまた悪事に走りかねぬからな。
もちろん、おまえたちに改悛の情が見えたとなれば、
それぞれの能力、器量に応じて、ふたたび登用の道を
開いてやる。(第5幕第5場)

 エピローグでは、フォールスタッフの物語は続くと予告されている。フランスで死ぬはずだと言うのだ。「もっとも皆様の悪評でその前に殺されてしまえば話は別ですが」という留保つきではあるが。
 続く『ヘンリー五世』には、フォールスタッフは登場しない。彼の仲間たちの会話の中で、フランスに行くことなく死んでしまったことが確認されるだけである。
 だが、観客の悪評のためとは考えにくい。劇中では、王の仕打ちに心臓が破れたとも言われるが、あるいはヘンリー五世の内に解消され、今更分離した亡霊として闊歩することが出来なかったのかもしれない。


【家庭菜園】
 暫く気温が安定するようなので、畑の作業を進める。
 トマト用、キュウリとゴーヤー用に支柱を立て、後者にはネットを張る。


 春ダイコンの残りを播種。種が少ないので、今回は条まきではなく、点まき。
 2箇所にエダマメを播種。10日後くらいにもう1箇所まく予定。
 エンバクとライムギをまき足す。後者は隣家から吹いてくるエアコン室外機の風対策のつもりだが、有効か否かは分からない。


 ストチュウの原液を作り置き。酢と焼酎と竹酢液を同じ割合で混ぜるだけ。
 使うときには、ペットボトルのキャップ3杯分の原液を7リットルの水で薄める(原液を作り置きせず、その都度作るなら、7リットルの水に酢、焼酎、竹酢液もしくは木酢液をキャップ1杯ずつ。要は、それぞれの液体を1000倍に希釈すればよい)。
 苗を定植する前に吸わせると丈夫に育つということだ。ウリ科の作物に葉面散布すれば(夕方がよい)、うどんこ病対策にもなるらしい。