本の覚書

本と語学のはなし

Newton 2023年6月号【感動する物理】

 斜め上方に投げられたボールは放物線を描く。高校物理で習う力学の基本である。
 しかし厳密に言えば、放物線ではなく、楕円軌道であるという。放物線となるのは、一様で平行な重力を仮定しているからで、実際には重力は地球中心からの距離の2乗に反比例するし、その向きは地球中心方向であるので、位置によって大きさも向きも変化する。ただ、その変化はボールの投げ上げというスケールではほとんど考慮するレベルではない。近似的に放物線を描くと言っても、間違っているわけではない。
 ちなみに、大谷選手が飛距離130メートルのホームランを打った場合、放物線で計算すると誤差は約1ミリだそうである。案外大きな数字であるようにも感じられる。


 仕事をしていた間は休憩時間に少しずつ読んでいた。昼休みはどうしても眠くなるのであまり頭に入らない。
 次の仕事ではどういう状況になるか分からないが、多分これからは家でじっくり読むことになると思う。