本の覚書

本と語学のはなし

ジョン王/ウィリアム・シェイクスピア

 マグナ・カルタで有名なジョン王は「失地王」とも呼ばれる。王位簒奪者としてフランスの干渉を受け、戦争に突入するやフランスにあった領土を失う。また、ローマ教皇からは破門され、後に膝を屈するに至る。
 同時期に書かれた『乱世のジョン』という作者不詳の劇では、ジョン王は教皇に反旗をひるがえすプロテスタンティズムの先駆的英雄として描かれているという。シェイクスピアの『ジョン王』では、描かれるのはあくまで政治であり人間であり、ジョン王の造形はとてもヒーローと呼べるものではない。
 だが、ヒーローが不在であるからこそ、シェイクスピアは力学あるいは磁場というものを表現しようとした作家でもあったということが、見えてくるようにも思われる。


【家庭菜園】
 25穴セルトレイ(セルの大きさは5cm×5cm)の育苗。
 3月19日に播種したサニーレタスとコマツナは、小ぶりなまま成長している。今後もあまり大きくなりそうな気配はない。サニーレタスはやや徒長気味。葉ネギはせいぜい7cmくらい。
 3月31日に播種したサニーレタスとコマツナは、大きいことは大きいが、完全に徒長してしまった。水をあげすぎたのかもしれない。セルトレイではもうどうしようもないので、畑に定植しようかと考えている(あまり期待はしない)。マリーゴールドはまだ小さい。畑でも育つかもしれないが、9cmポットに鉢上げする方が安全か。
 ほぼ同じ条件なのに生育に差が出たのは、発芽初期の温度の問題であろうか。


 3月30日に畑の苗床に播種した葉ネギは、発芽率が悪く、発芽後もほとんど成長しない。日当たりのせいもあったかもしれないが、露地ではまだ温度が低すぎたのだろう。
 3月31日に10.5cmポットに播種した葉ネギは、発芽し成長もしているが、あまり勢いは感じられない。屋内とはいえ、比較的涼しいところに置いていたせいだろうか。


 緑肥も場所によって育ち方に大きな差がある。これは理由が明確である。
 牛糞堆肥を入れた畝の脇に播種したものは大きい。昨年残渣を埋めたところ(最初の頃は米ぬかと油かすも入れていた)のも大きい。それ以外のところのは小さく、色も淡い。


 昨日、畑に一条、春ダイコンの種をまいてみた。