- 作者:竹内 孝功
- 発売日: 2015/09/01
- メディア: 単行本
この本で提示されているのは、毎年同じ作物を同じ場所で作り続けるためのベストな共生とリレーの組み合わせである。
例えばぐるぐるリレープラン1では、夏畝にトマト、ラッカセイ、バジル、イタリアンパセリを植え、冬畝にはキャベツとレタスを植える。共時的に見れば、ラッカセイやバジルやイタリアンパセリがトマトの、レタスがキャベツのよきコンパニオンプランツとなる。通時的に見ればトマトの残したチッソなどの養分をキャベツが喜んで吸収し、土はすっきりリセットされて、翌年のトマトに連作障害が起きにくくなる。また、病害虫の観点からも互いにウィンウィンの関係にあるのだという。
全部で15のプランから選択し、組み合わせれば、自分の菜園にぴったりのカスタマイズができる。
だが、さらっと書かれているけれど実践はかなり難しいはずである。失敗を恐れず、試行錯誤を苦にしないのでなければ、なかなか挑戦は出来ない。
私の菜園は自然の中にあるわけではなく、なるべく自然を作り出すべく不自然に自然を再現しようとした後でなければ、自然農を始められない。
私が目指すべきは、自然農というより、無理をしない程度の有機農法だろうと思う。