本の覚書

本と語学のはなし

はじめての野菜づくり/福田俊監修

 この本の特色は二つ。
 一つは、有機農業であるということ(ビニールのマルチなど躊躇いなく使うので、思想としての有機農業という訳ではない)。しかも、必要なものは何でも自分で作る。生ゴミ堆肥と液肥、落ち葉堆肥、ヨモギ発酵液、ボカシ肥料、草木灰、自然農薬。その上、種の採取も育苗もするし、道具類も自作するから、お金はあまりかからない。これができるならとてもよい農業だと思われるが、私にはそこまでする気力がない。
 もう一つは、混植とリレー栽培を駆使した効率的な農業であるということ。これについては『市民農園1区画で年間50品目の野菜を育てる本』などでもっと掘り下げているが、この入門書でも同じ畝に植えるとよいもの、それが終了したら次に植えるべきものの例が示されている。こちらは大いに参考にしたい。


 野菜づくりが趣味になるかどうかは分からない。少なくとも今年は、手間のかからない野菜をなるべく手間をかけずにつくることしか考えていない。