本の覚書

本と語学のはなし

アウグスティヌスを始めてみる

Confessions, Volume I: Books 1-8 (Loeb Classical Library)

Confessions, Volume I: Books 1-8 (Loeb Classical Library)

  • 作者:Augustine
  • 発売日: 1912/01/15
  • メディア: ハードカバー
告白 上 (岩波文庫 青 805-1)

告白 上 (岩波文庫 青 805-1)

 以前にもアウグスティヌスの『告白』を読もうとしたことはあった。やさしいラテン語である。ヘブライ語の学習が終わるまでは、ギリシア語は新約聖書ラテン語アウグスティヌスにしてみようと思う。その後のことはそれから考える。

Magnus es, domine, et laudabilis valde : magna virtus tua, et sapientiae tuae non est numerus. et laudare te vult homo, aliqua portio creaturae tuae, et homo circumferens mortalitatem suam, circumferens testimonium peccati sui et testimonium, quia superbis resistis : et tamen laudare vult homo, aliqua portio creaturae tuae. (1.1)

 「主よ、あなたは偉大であって、大いにほめられるべきである」。「あなたの力は偉大であって、あなたの知恵は測られない」。しかも人間は、あなたの取るに足らぬ被造物でありながら、あなたをたたえようと欲する。すなわち、人間はおのれの死の定めを身に負い、おのれの罪のしるしと「あなたが高ぶるものに逆らわれる」証拠をみにまとっている。しかも人間は、あなたの取るに足らぬ被造物でありながら、あなたをたたえようと欲する。(1.1)