本の覚書

本と語学のはなし

「アブサロム」サトペンの結婚


 忙しく慌ただしい最初の1週間は過ぎたけど、まだ気は抜けない。
 古典はしばらく休止する。それほど好きではないのかもしれない。数学は使い慣れたマセマの参考書に戻す。高校生に数学を教えることはないだろうけど、一応内容を知っている方がいい。あとは歴史の参考書、フランス文学、タイム、英米文学。何といっても、英米文学の原典講読にもっと力を入れなくてはならない。


 別に意味があるわけではないけど、いかに『アブサロム』がはかどっていないかを示すためにも、今日読んだところから書き抜きをしておく。

Ellen seems to have entered the church that night out of weeping as though out of rain, gone through the ceremony and then walked back out of the church and into the weeping again, the tears again, the same tears even, the same rain. She got into the carriage and departed in it (the rain) for Sutpen’s Hundred. (p.37)

エレンはその夜、まるで雨の中から逃げてきたように涙に濡れながら教会に入り、式を終えると教会から出てふたたび涙の中へ、入る時と同じ涙の、同じ雨の中へ戻って行ったみたいだった。そして馬車に乗り込むとその中を(つまり雨の中を)サトペンの百マイル領地に向かったのだ。(上p.72)