本の覚書

本と語学のはなし

『小説「聖書」旧約篇』


●ウォルター・ワンゲリン『小説「聖書」旧約篇』(仲村明子訳,徳間書店
 550ページで上下二段組。思っていた以上に長かった! それでも訳文がこなれていれば良かったのだが、ところどころかなり稚拙で読みにくい。自分の演習の答案みたいで気恥ずかしくなる。下訳の質が悪かったのだろうけど、何とかならないものだろうか。そんな訳で、『新約篇』に取り掛かる予定は全くない。
 と、ケチばかりつけてしまったが、教会に通わなくなってから久しく、それ以来たしか『聖書』を読み通したこともないはずだから、歴史の流れを通覧できるのはやはりありがたい。そして、『聖書』って無類に面白い。