本の覚書

本と語学のはなし

同級生


 10年くらい前、同級生の女性(幼稚園から中学まで)の親が経営する、小学校に程近い床屋に一度だけ行ったことがある。同級生の母がいた。私はその同級生と話をしたこともないし、彼女の母親と対面したこともないのだけれど、髪結いの特殊技能なのだろうか、向こうは授業参観とか運動会とかでしか見たことがないはずの私に直ぐに気がついた。
 いつも私の父にはお世話になっているという話から始まり(当時は私の父が通っていた)、娘はとても素直で可愛らしくていい子なのだが大人しくて奥手で良縁に恵まれない、良かったら付き合ってみないか、などと見合い話まで持ちかけられ、その場をどう誤魔化したのだか全然記憶していないが、すっかり恐れをなして二度と寄り付かなくなった。
 その同級生を見るたびに思い出す。


 早朝から夜まで仕事のため、写真は撮らない。毎日でなくてもいいかな、と思う。負担にならない程度にやっていこう。