本の覚書

本と語学のはなし

ヘブライ語文法の復習

ヘブライ語入門

ヘブライ語入門

  • メディア: 単行本


▼私がヘブライ語を学んだのは、谷川政美監修『聖書ヘブライ語』(サンパウロ)によってであった。今でもヘブライ語聖書を読む時には大いにお世話になっている。


▼しかし、今回文法の復習用に選んだのはこの本ではなく、キリスト聖書塾編集部編『ヘブライ語入門』(日本ヘブライ文化協会)である。特徴は大部分が現代語の訓練であること。しかし、現代ヘブライ語は古典語の伝統をもとに人工的に復活させられた言語であるから、新旧の言語に大した違いはないらしい。現代語を学んだ後、古典語に固有の文法事項のみ最後に補足説明される。
▼巻末に語彙集がついていないので、同じところから出ている『現代ヘブライ語辞典』を併用する。
▼日本ヘブライ文化協会(キリストの幕屋、あるいはキリスト聖書塾)というのは、無教会主義の流れを汲み、やや特殊な思想信条に流れている団体であるが、その思想の帰結として、ヘブライ語の学習には殊に熱心であるらしい。創始者は手島郁郎。


▼修行のようなことをするのは来年までにしたいと考えている。アラム語文法の学習、ヘブライ語文法の復習、ギリシア語小辞典の通読などは来年の内に終わらせたい。
▼だが、外典・偽典やグノーシス文書は再来年にまで持ち越しそう。