東京湾の底の泥の堆積を調べると、プラスチックの大量生産が一気に進んだ1960年代の頃から、既に汚染が始まっていたことが分かった。
マイクロプラスチックは汚染物質を吸着し、それ自身の中にも生物のホルモンの働きを妨げる化学物質を添加剤として含んでいる。それがプランクトンや魚、貝、甲殻類、海鳥の体内に取り込まれる。
近年は人間の血液や便からもマイクロプラスチックが検出されているという。病気に影響するという指摘もされている。
19面下段は「ゆるガチ理系ワールド」。
ダンゴムシ(オカダンゴムシ)はどうやら外来種らしい。しかも、恐らくは明治時代に船に乗ってやってきた新参者だろうという。
昔の土器に虫が混入することもあるが、ダンゴムシが入っていたという報告はない。江戸時代以前の文献にも記述がない。地方独特の呼び名もなく、全国どこでもダンゴムシはダンゴムシである。そう言う状況証拠から、外来種らしいと推定されるのである。
うちの畑にもたくさん棲んでいる。それほどに生命力に溢れた生き物が、明治時代まで日本にその勢力を伸ばすことが出来なかったこともまた驚きである。