本の覚書

本と語学のはなし

Newton 2022年5月号

 パソコンの調子がすこぶる悪いので簡単に。
 量子論の特集ということで買ってみた。理論の基礎についてはあっさりと書かれているだけで、新書でも読んだ方がずっとよさそうだ。雑誌としての面白さは、様々な分野での応用がまとめられているところだろう。
 その他の記事は、SDGsの教科書、ヒューマンエラーの心理学、合成生物学の現在地(ゲノム編集を越えて、人類は新たな人工生命を創り出す段階にさしかかっているようだ)、宇宙戦争と衛星兵器(衛星を標的とする軍事技術の話である)。
 図や写真中心の小記事は、人工衛星が捉えた地球激変(北極海の氷の恐るべき縮小!)、骨図鑑、自然界の名建築としての巣。
 あとは最新のニュースや星ごよみなど。


 素人が自然科学全般に親しみ、最新の動向にもついて行くためには、とてもよい雑誌だと思う。
 定価は1190円だけど、最大54パーセント(継続なら58パーセント)オフになるのも有難いところだ。ただし、その恩恵を受けるには5年の購読が必要である。
 5年は長い。もう少し深く突っ込んで欲しいというもどかしさが、次第に募ってくるかも知れない。
 今のところ定期購読にまで踏み切るつもりはないが、職場で読むものに困ることがあればまた検討してみるかも知れない。