本の覚書

本と語学のはなし

木曜日だった男 一つの悪夢/チェスタトン

 二度目である。大部分忘れていたので楽しく読んだ。荒唐無稽な悪夢の話ではあるけれど、思想的な危機を象徴的に描いたキリスト教徒の魂の遍歴の物語であるようだ。


 さて、英語の専門をチェスタトンにするという考えは、まだ決裁されたわけではない。文庫本で読めるものは、邦訳で読んでみようと思う。しかし、『木曜日だった男』を読んだりドラマ化された『ブラウン神父』を見たりして予感しているのは、いずれ飽きるだろうということである。
 あまりにカトリック。それはむしろ望むところである。だが、果たしてカトリックについて考えを深めることができるだろうか。そこを見極めなくてはならない。


 多生鼻につくことがあったとしても、ジェイン・オースティンを専門にする方がいいのではないか。
 原文も翻訳も紙で容易に全作品を入手できる。関連書籍も多いから、それを楽しむこともできる。チェスタトンはこれらの点で不利な戦いを戦わなくてはならない。
 だが、『高慢と偏見』を原文で読み、『ジェイン・オースティンの読書会』という映画を見たことがあるだけで、実はオースティンのことなどよく知らない。こちらもやはり文庫本で読めるものを、先ずは邦訳で全部読んでみるべきだろう。


【家庭菜園】
 7日に花が咲いた6月6日のオクラ。ちょうど1週間後の14日に初収穫。しかし、納豆の中に投入されてしまったので、味はよく分からなかった。
 もう一つの株の方は、苗カバーを外して直ぐ、ヨトウムシに葉っぱをほとんど食い荒らされた。長雨の最後の頃には、自身の重みを支えきれず、茎がぐにゃりと曲がって倒れた(支柱に誘引した)。それでも何とか持ち直した。21日に1番花が咲く。


 7月17日のエンサイ(クウシンサイ)の初収穫。あわせて6月22日のエンサイのわき芽も摘んだので、大量の収穫になった。
 しかし、熱が通るとほとんど存在感がなくなってしまう。


 通路中耕というものをやってみる。
 シャベルを通路に差し込んで、気持ち土を持ち上げるだけである。掘り返したりはしない。それでいいらしい。


 6月22日と27日に植えたサツマイモのつる返しをする。
 その後すぐに、つるが一つ枯れてしまった。立枯病だろうか。つる返しをしたことや、それに伴い、ぐうたら農法に従って、草木灰を与えたことと何か関係があるのだろうか。
 長雨のせいで土がだいぶ削られているのもよくないのではないかと考え、腐葉土を混合した土を、むき出しになった根元に被せておいた。


 6月30日のつるなしインゲン。すでに試しに1本だけ収穫はしていたが、その後放置して、14日に一斉に収穫。大きなものがたくさん採れた。


 6月6日の茶豆の収穫。
 長雨の時に一気に伸びてしまって、慌てて摘芯した。早すぎたのかもしれない。実は幾らもならなかった。
 トマトの脇で育てた。主役はあくまでトマトと考えれば、仕方のないことか。
 来年はトマトのコンパニオンとしてエダマメを選択することはやめておこう。


 追肥を奮発しすぎているかもしれない。
 使い切れずに余るだろうと思っていたぼかし肥料が、もう少ししか残っていない。5月に仕込み、6月の後半から使い始めた5キロの肥料である。
 今回は3キロ仕込んだ。材料はほぼ前回と同じ。米ぬかと油かすとカキガラ石灰。異なる点は、油かすが骨粉入りではないこと、黒砂糖を少々入れたこと、発酵促進剤の量を減らし、その分ぼかし肥料を混ぜたこと。


 ダイコンとカブの種をまく。
 アブラナ科は虫対策が面倒臭いので、家庭菜園は夏野菜だけで十分という気もするが、苗カバーを使ってどこまでできるか試してみる。


 8月9日の秋キュウリは2か所に4つずつ種をまいたが、1か所からは4本発芽し、もう1か所からは何も出てこなかった。何か微妙な加減があるらしい。
 ネットには生命力旺盛なゴーヤーのつるが伸びてきている。ここで育てることは諦め、4本とも移植する。
 例のごとく苗カバーを付けたが、すぐに茎がくたっと曲がってしまった。苗カバーの上部に空いている穴に指を入れてみると、内部はかなりの高温である。これでは虫より先に熱にやられてしまう。
 直ちに畑にある全ての苗カバーを外した(ダイコンやカブのも)。果たして元気を取り戻すだろうか。


 7月17日の秋キュウリは順調に育っている。


 6月30日のツルムラサキは、いずれ食べられる部分になるだろうものが姿を見せ始めた。
 どの程度収穫できるか分からないが、巨大な葉っぱが観葉植物のようで、見ているだけでも楽しい。


 草生栽培を目指しているのに、畑に草がほとんど生えていない。炎天下に土がむき出しになっていると、どんどん地力が奪われていくような気がしてならない。
 通路にエンバクヘアリーベッチの種をまく。


 今一番収穫できているのは、ミニトマトと中玉トマトとトウガラシ。
 時々エンサイ、オクラ。
 ゴーヤーは一時実の付きがよくなかった上に、人にあげたりしていたので、自分ではあまり食べていない。しかし、このところ再びたくさん実が付くようになった。もうすぐ収穫ラッシュがやってくる。