本の覚書

本と語学のはなし

症状と原因が写真でわかる 野菜の病害虫ハンドブック/草間祐輔

 作物ごとに、よくある症状とその対処法を示してくれる。
 対処法には、農薬を用いる場合と用いない場合とが併記される。用いる場合には、それが化学合成薬剤であるのか自然派薬剤であるのか、区別が付くようにしてくれている。
 自然派薬剤は有機JAS規格の有機農産物栽培で使用可能な農薬である(巷で売っている有機野菜が必ずしも無農薬というわけではない!)。自然農や一部の有機農の理念には反するかもしれないが、天然由来成分などから作られ、比較的分解しやすいもののようである。
 巻末には農薬の一覧があるので、薬剤を使う人にとっては便利な本だろう。


 作物ごとに主要な病気や害虫が取り上げられるため、通読すると何度も同じ説明を聞かされることになる。
 例えばうどんこ病は、トマト、ナス、キュウリ、カボチャ、サヤエンドウ、モナルダカモミールのところで出てくる。書かれていることはほぼ同じである。
 事典として使うものなのだろう。


【家庭菜園】
 5月18日定植のゴーヤーの初収穫。
 さっそくゴーヤーチャンプルーにして食べた。


 昨日の豪雨の影響を大きく受けることはなかった。
 インゲンと茶豆は支柱に誘引しておいたので倒伏はしない。
 倒れていたのはエンサイ3本とオクラ1本。この内、エンサイ1本はネキリムシに切り倒されたものである。確かに生育が遅れていた苗ではあったが、今更被害に遭うとは考えていなかった。ネキリムシを侮ってはならない。
 残りは全て、緩んだ土に根が踏ん張りきれなくなって根元から倒れたのではなく、長雨のせいか軟弱に育った茎が自らの重みに耐えきれなくなってふにゃっと倒れたものである。オクラは支柱に誘引し、エンサイは収穫して(初収穫である)高さを半分くらいに詰め、土寄せをしておいた。


 7月17日のエンサイを間引き、一部を移植する。


 7月17日の秋キュウリは、3箇所中1箇所から3つ発芽しただけで、残る2箇所は全滅であった。発芽したところは5月18日定植のキュウリの葉陰になっていたので、長雨の影響を受けなかったのかもしれない。
 これも間引いて、ツルムラサキがネキリムシ被害に遭って欠株となったところに移植した。移植した分は、可能であれば1本仕立てでコンパクトに育ててみたい。


 5月18日定植のキュウリは、不要な枝を切り捨てたら、大分寂しくなった。
 いよいよ終わりが見えてきた。