本の覚書

本と語学のはなし

除脂肪メソッド ハンディ版/岡田隆

除脂肪メソッド ハンディ版

除脂肪メソッド ハンディ版

 ダイエットというと体重を減らすことのみを目標とする傾向があるが、食事を減らしたり、有酸素運動をしたりするだけで痩せると、筋肉まで失ってしまうことになりかねず、そうなってしまってはリバウンドが起りやすい。
 この本では筋肉を増やしながら(少なくとも維持しながら)脂肪を取り除く、除脂肪メソッドを推奨している。これはボディビルダーのテクニックをかいつまんで、一般の人にも応用しようとするものである。
 ボディビルダーはコンテストが終わると増量期に入る。よく食べ、よく訓練し、筋肉を肥大させる。同時に脂肪も増えていく。10キロとか20キロ増量する人もあるようだ。ある時期から、次のコンテストに向けて減量期が始まる。痩せながら筋肉を増やすことは困難なので、ここでは筋肉を維持しながら脂肪のみ取り除くことが課題となる。
 一般人がこれほどの振り幅で増量と減量を繰り返すのは危険だろうけど、その方法論には学ぶべきものがあるというのだ。


 私は体重は既に目標に到達しているので、これをキープしたまま除脂肪体重(体重から脂肪の重さを除した体重)を増やしたい、つまり体脂肪率を減らしたいと考えている。
 実践しているといないとにかかわらず、この本の情報に目新しいものは特になかった。ということは、今のまま食事を続け、今のままトレーニングを続けていれば(標準体重を割ってからは有酸素運動はしていないが)、それでいいのだろう。停滞するようなら有酸素運動を復活させるとか、HIIT をやってみるとか(多分やらないが)すればいい。
 筋トレに関しては、シルエットとセパレーションをきれいに見せるものが重視されており、ほとんど肩と背中の運動である。しかも、ジムでマシンを使って行うものばかりなので、私にはあまり参考にならない。