本の覚書

本と語学のはなし

自分を破滅の淵にみちびくもの【ラテン語】

Confessions, Volume I: Books 1-8 (Loeb Classical Library)

Confessions, Volume I: Books 1-8 (Loeb Classical Library)

  • 作者:Augustine
  • 発売日: 1912/01/15
  • メディア: ハードカバー
告白 上 (岩波文庫 青 805-1)

告白 上 (岩波文庫 青 805-1)

 アウグスティヌス『告白』第4巻第1章1より。

quid enim sum ego mihi sine te nisi dux in praeceps?

あなたが存在しなければ、わたしは自分を破滅の淵にみちびくものでなくてなんであろうか。(p.92)

 ラテン語とドイツ語はしばらく新約聖書の原典講読の際に、翻訳を参照するにとどめていた。久し振りにアウグスティヌスとタイセンを読んでみた。
 塾で働くことはないだろうと考えるようになって、参考書に対する意欲がほとんど湧かなくなった。数学だけはしばらく続けるかも知れないが、それ以外は休止する。
 今後の中心は、聖書学とキリスト教をめぐるあれこれ(歴史とか文化とか思想とか言語とか)であり、英語とフランス語である。