- 作者:エーバーハルト・ネストレ,クルト・アーラント
- 発売日: 2013/12/01
- メディア: 単行本
ネストレ=アーラントでは、小さな本の中に学術的な情報を最大限盛り込むため、実に多くの記号が用いられている。序文の多くは、その解説に充てられている。
どのような異読があるのか、それを支持する写本はどれか、逆に本文の読みを支持するのはどの写本であるのか、並行箇所はどこにあり、引用は旧約のどの部分からなされているのか、それはあるいは七十人訳であるのか。ネストレ=アーラントをきちんと使いこなすことが出来るなら、そういうことが瞬時に理解できるのである。さらには、エウセビオスの対観表までも利用できるのだ。
私は素人だから、ほとんど本文を読むだけで終わらせているのだけど、それだけではもったいない。ドイツ語や英語の序文を読むのは面倒くさいから、これからはこの翻訳を手元に置いておくことにする。