- 作者:小林 敏彦
- 発売日: 2017/07/31
- メディア: 単行本
縮小は、例えば have や had の省略など、規範的な文語文法より短くなるもの。”I never seen him before.” や “I better go.” など。
拡張は、例えば have が have got に、have to が have got to になるなど、規範的な文語文法よりも長くなるもの。”She has got a funny face.” や “I’ve got to go back to the future?” など。
変換は、例えば get の多用など、規範的な文語文法とは異なる表現に置き換えられるもの。口語における get は、”I got shocked.” のように be 動詞と同様の働きをしたり、”I’ll get Mary to come.” のように使役動詞の make と同様の働きをしたりする。
映画のセリフを学べば自然と身につく知識ばかりであるが、無類の分類好きな著者のおかげで、だいぶ頭が整理される。
ただ、口語を扱う割に記述がちょっと堅苦しい。学術書的な要素は必要なかったのではないだろうか。