本の覚書

本と語学のはなし

TIME April 30 / May 7, 2018

Time Asia [US] A30 - M7 2018 (単号)

Time Asia [US] A30 - M7 2018 (単号)

  • 発売日: 2018/04/21
  • メディア: 雑誌
 何とかせねばと思いつつ、どんどんタイムの遅れが拡大していく。このダブルイシューを終えて、まだ十一冊残っているのだ。しばくは週二冊くらい読むつもりでないと、なかなか減っていかないだろう。


 さて、影響力のある百人という特集である。
 去年、日本人で選ばれたのは小池都知事であったが、今年は安倍首相と孫正義の二人である。タイムはアメリカの雑誌であってアメリカ人以外にはあまり目が行き届かないのだから、多いとか少ないとか喜んだり悲しんだりする必要はない。例えばフランス人はマクロン大統領と JR というアーティストだけだし、ドイツ人は去年と同様一人も名を連ねていない。
 ただ、特筆するべきは紹介文の執筆者の中にも日本人がいることだ。ヴァージル・アブローについて書いているのは、彼とコラボ展を開催したことのある村上隆である。


 この特集の魅力は、執筆陣の中にも有名人や大物がたくさんいることだ。私はケシャのことは何も知らないが、彼女について熱く語るシンディー・ローパーならいくらか知っている。
 引用は、フロリダの高校での銃乱射事件の後、銃規制に向けて立ち上がった高校生たちを称えるバラク・オバマの文章から。

Our history is defined by the youthful push to make America more just, more compassionate, more equal under the law. This generation―of Parkland, of Dreamers, of Black Lives Matter―embraces that duty. If they make their elders uncomfortable, that’s how it should be. Our kids now show us what we’ve told them America is all about, even if we haven’t always believed it ourselves: that our future isn’t written for us, but by us. (p.15)