社会学的傾向は、文芸学的傾向とねらいを異にするようにも見えるが、新約聖書研究に現われたところから推測すると、社会科学の分析モデルを通して初期キリスト教を見つめなおすという手法は、根底においては、宗教現象としての初期キリスト教の新たな全体的把握を志向しているのであり、その点で、二つの傾向は、共通の動機に基づくのではないかと思われる。…そのような可能性を先取りする形で、G・タイセンは、文学的傾向と社会学的傾向との接点を積極的におさえ、「文学社会学」(Literatursoziologie) の方法を案出する (G. Teißen, Urchristliche Wundergeschichten, Göttingen, 1974. idem, Soziologie der Jesusbewegung: Ein Beitrag zur Entstehungsgeschichte des Urchristentums, München, 1977. G・タイセン著、荒井献・渡辺康麿訳『イエス運動の社会学』ヨルダン社、一九八一年。idem, Studien zur Soziologie des Urchristentums, Göttingen, 1979)。そして、彼は、この線にそってかなりの業績を生み出しつつあるが、文学社会学の概念は、過去において様々な意味合いで用いられてきたため、方法としてやや明確さを欠くことも事実である。(pp.187-8)
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少し気を抜くと直ぐにタイムが遅れがちになる。定期購読をこなしていくだけでも大変な作業になりそうだ。
しかし、一年間は何とかやり通してみたい。もし二年続けることができたなら、英語もフランス語も相当な力がついていることだろう。心配なのはディプロである。