本の覚書

本と語学のはなし

チャーリーズエンジェル 名作映画完全セリフ集/高瀬文広監修

チャーリーズエンジェル (スクリーンプレイ・シリーズ―名作映画完全セリフ集)

チャーリーズエンジェル (スクリーンプレイ・シリーズ―名作映画完全セリフ集)

 映画のセリフとト書きに和訳と注釈がついいる。決して高い水準の仕事ではないかもしれないが、あればとても便利な本である。


 注釈は自明なことや不必要なことが多く、かえって説明を必要とするところについていないことが多い。
 例えば、トレーラーハウスをハチの巣にされた後、無傷で残ったと思われたスフレがしぼんでしまった時のアレックスのセリフ。

Murphy O’Meyer! That does it!
マーフィーオメーヤー! アイツのせいよ!(p.84, p.85)

 マーフィー・オメーヤーとは一体誰だろう? 映画にそのような人物は出てこない。アメリカではよく知られた人物か何かなのだろうか? こういう所でこそ注釈は頑張ってほしいのだが、面倒くさいことにはいつも沈黙するのである。
 仕方ないから自分で調べてみたが、そんな名前の有名人はいないようだ。ただ、こんなことを言っている人がいた。

Murphy O'Meyer is a phrase used instead of cursing (like when someone says "fudge" or "sugar" in place of swearing) Also the phrase was used in the TV show in the episode Three Angels for Charlie.


 訳も時々かなりお粗末である。
 ラストの場面、チャーリーからノックスの父親の話を聞かされて、ディランは言う。

Well, I guess that’s not the story Knox heard.
まあ、ノックスから聴かされた話と違うようだわ。(p.136, p.137)

 中学生が見ても分かる誤訳だ。


 スクリプトが入手可能で、かつアマゾン・プライムで見放題の映画はそう多くはない(スクリプトの新刊やプライムの追加と削除があるから正確には言えないが、たぶん十数本程度)。
 しかし、その限られたものを全部記憶するほど繰り返し見れば、けっこう映画やドラマの英語も聞き取れるようになりそうな気がする。