本の覚書

本と語学のはなし

中高生の勉強あるある、解決します/池末翔太、野中祥平

中高生の勉強あるある、解決します。

中高生の勉強あるある、解決します。

 誰もが失敗したことのある四十のあるあるに対して、一つだけの解答を押し付けるのではなく、それぞれに五つの解決法を用意して、自分に合うものを選びなさい、どれも合わなければ自分で工夫しなさい、という本。
 したがって、一つの体系的な学習法が書かれているわけではないけど、いろんなやり方があるもんだなということが分かって楽しい。


 履歴書を送った某塾からは、一週間以上たって不合格のメールが来た。まあ、年齢も年齢だから門前払いを喰らっても仕方ないとは思うのだけど、この塾の場合、初めから雇う気のないいわゆる空求人を出していたんじゃないかという疑いが濃厚である。
 方々にやたらと求人を出しまくっている。募集人員も多く、かなりの好待遇である。ところが、募集を始めてかなり経過しているにもかかわらず、ホームページを見ると人が増えている形跡は全くない。
 この塾が導入しているシステムは、ほとんど講師が必要ないことを売りにしている。今いる人数で十分間に合うはずなのに、大量に増員する理由が分からない。授業料と生徒の人数からして、人件費がかさみすぎるようである。
 この塾が導入しているシステムは、ほとんど講師のスキルを必要としないことを売りにしている。募集の案内にも、勉強なんか忘れていてもオーケーだとすら書かれている。それでいて一般的な塾よりもはるかに好待遇である理由が分からない。しかも一か月前に突然給料が大幅アップされた。現在のスタッフは、実際には求人の待遇では働いてはいないのではないか。
 年齢不問であるというだけではなく、ミドルもシニアも歓迎であると書かれている。講師経験は必要ないけど、あれば優遇するともいう。私は少なくとも面接を受ける資格があったはずである。
 求人では、経験も学歴も関係ない(大卒は必須であるが)と書かれているが、ホームページではその経験や学歴を大いに売りにしている。中には普段こちらにいないはずの現役の学生もいて、彼らから直接指導を受けることができるとまでうたっている。
 塾から来たメールには、担当者の個人名が書かれていない。文面も完全にレディーメイドで全く内容がない。
 空求人だとして、その目的が何であるのかはよく分からない。業績が好調であり、今後も教室を増やし続けるということをアピールするためだとしても、果たして効果があるものかどうか疑問である。


 二十代の頃に面接を受けたある塾の塾長は、やたらに「キャッシュ」という言葉を連発していた。今では県外にも進出する大手の塾になった。塾の雰囲気は今でも好きでない。
 三十代の頃にハローワークを通じて応募したある塾は、履歴書を送ったものの、何の連絡も寄越さなかった。市外への進出は失敗し、今は市内で二校を運営している。トップの数人以外の講師は、入れ替わりが激しいようだ。
 今後は塾講師にはこだわらずに、ゆっくり転職先を探すことにする。