本の覚書

本と語学のはなし

CNN ENGLISH EXPRESS July 2017

 今まで耳を澄まし口を動かすという勉強法を、積極的には取り入れてこなかった。しかし、シャドーイングはやるべきものだ。
 誤解していた。短い文を聞きいたら、音声を止めて聞こえたとおりに発声してみるのがシャドーイングだと思い込んでいた。しかし、これはリピーティングというらしい。
 シャドーイングはそうではない。文章を聞きながら、まだ文章の終わる前に、聞こえたままに発声し始めるのだそうである。つまり耳は一歩先を行き、口は一歩後を行くのである。
 かなり難しい。私は初心者だから、スクリプトを見ながらシャドーイングをやっている。このやり方でも大分集中力が増してきた。


 シャドーイングにディクテーション(ヒアリングしたものを文字に起こす作業)と反訳(日本語訳からもとの英文を再現する作業)を組み合わせると、最強の学習になるようだ。
 今月はそこまで余裕がなかった。しかし、八月号で精聴と反訳の特集をしているので、チャレンジしてみたい。


 発音はさまざまである。試験のリスニング問題のようにきれいに話してくれる人ばかりではない。音が変わったり、飲み込まれて発音されなかったり、前後の単語が繋がったりする。スクリプトを見ていてさえついて行けないこともある。
 口語はしばしば文章ほど明晰ではない。構文が崩れていたり、文法的に誤っていたりすることすらある。そういうことにも慣れて行かないといけない。
 とりあえず六か月の定期購読を申し込んだ。魔法のように効くとは思っていないが、しかし、一か月シャドーイングをしただけもだいぶ違う。継続すればそうとう耳が開かれていくはずである。