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神学・政治論(下)/スピノザ

神学・政治論(下) (光文社古典新訳文庫)

神学・政治論(下) (光文社古典新訳文庫)

 後半は政治論がメイン。私は聖書学的な興味で読んでいるので、本当はこの社会契約論的な民主主義の主張の方がずっと重要なのだろうけど、身が入らない。
 スピノザはオランダのユダヤ人共同体から破門され、神即自然の汎神論的な思想に生きた人だけど、別に反宗教という訳ではなく、宗教には論理的思考を経ずに道徳を提示するものとしての固有の領野があるのであって、その分を守る限りは有用なものと考えていたようだ。彼自身はクリスチャンにはならなかったが、リベラルなプロテスタントは嫌いでなかったらしい。
 『神学・政治論』は総督派統治のオランダにおいて禁書処分を受ける。

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