本の覚書

本と語学のはなし

ヨルダン・シリア【購入】

 現在、音楽プロデューサー・牛山剛と写真家・横山匡のコンビで作った『トルコ・ギリシア パウロの旅』(ミルトス)というのを読んでいて、それが面白かったので、同じ組み合わせのものを二冊買ってみた(もう一冊は未発送)。
 私は基本的に文献学的な人間であって、普段は蚤のような生活をしているのだけど、時々こういう足で稼いだ本を見ると生き返った心地になる。


 本に Y. S. さんが10年前にヨルダンに行った時の入国カードが挟まっていた。生きていれば67歳の方である。
 非常にきれいな本だが、ぱっと見たところペトラのところにだけ蛍光ペンで印がつけてある。一説にはパウロの目からうろこが落ちた後に向かったアラビア(ガラ1:17)とはペトラのことだとも言われているらしいが、この方の興味はたぶん考古学的な方面にある。
 古本を買っていると、時々こういう出会いがある。