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本の覚書

本と語学のはなし

カトリック神学への招き/増田祐志編

カトリック神学への招き

カトリック神学への招き

 上智大学神学部シラバスの延長のようなものというか、最初の方の哲学プロパーの人たちは完全にそのつもりで書いてるんじゃないだろうか。
 例えば、クラウス・リーゼンフーバーさん。「形而上学(の講義)は、諸テーマをそれ自体として理性的・体系的に論じるが…」とか「上記の存在理解を背景に、講義の後半では、世界内の有限的な存在者の…」とか。
 はたまた、大橋容一郎さん。「認識論の授業に参加したい人は、まずは上に書かれた『むずかしい』紹介文を読んで…」とか「横着者や…能天気な人は…参加を固くお断りする」とか。
 その後は少しまともになるけれど、「招き」という言葉が便利に使われているだけの、かなり表面的な入門書である。何よりも問題なのは、せっかく招かれて入ってみても、次のステップを踏み出すために読むべき文献が一切紹介されていない。
 これは上智大学の神学部に入って学びなさいと言うことなのだろうか。つまりは結局、シラバスに過ぎないのだろうか。


 一応目次だけ書き抜いておく。これがカトリック神学全体の見取り図になっているのかどうか、私は知らないが。

第一部 神学の基礎としての哲学
 第一章 哲学の歴史
 第二章 神学の基礎としての哲学諸分野
  一 形而上学
  二 認識論
  三 人間論
  四 自然神学


第二部 歴史から学ぶ
 第三章 教父の思想史
 第四章 歴史学と教会史


第三部 聖書学
 第五章 旧約聖書の釈義と神学
 第六章 新約聖書の釈義と神学
 第七章 キリスト教成立の背景としてのユダヤ教


第四部 教義学
 第八章 神学的人間論とは何か
 第九章 キリスト論
 第一〇章 教会論
 第一一章 教会と秘跡


第五部 実践神学
 第一二章 キリスト教典礼
 第一三章 倫理神学
 第一四章 教会法とは何か
 第一五章 霊性神


第六部 現代の神学
 第一六章 現代神学の課題

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