- 作者:フラウィウス ヨセフス
- メディア: 文庫
エルサレム陥落の後、最後はマサダの要塞も攻略される。ここに立てこもったユダヤ人たちは、ヨセフスの伝えるところによると、先ず妻子を殺し、残った男たちはくじを引いて処刑者を決め集団自決した。宮殿は焼き払われたが、しかし、飢えのために自暴自棄になったのだと思われぬために、あり余る食料はそのまま残しておいたという。
訳者の秦剛平の信条のことはよく知らないけど、基本的にキリスト教は嫌いらしい。少なくとも、反ユダヤ主義と結びついたキリスト教が大嫌いである。エウセビオスの『教会史』も訳してるけど、そのヨセフス受容のゆえにこれを屑の書と呼んでいる。
一方で、イスラエルのナショナリズムも嫌いであるらしい。
今後この人の著作とどう付き合っていくべきか、今のところよく分からない。