本の覚書

本と語学のはなし

札束みたく束ねる ―【第4回】短歌の目―

 自然を愛する心、家族を愛する心がないと、さすがに短歌を詠むのはきびしい。

6月のお題

1. 青
俺が自転車で向かったショッピングセンターの壁 煤けた青の

2. 梅
もぎたてのにこげおひたる梅かたし むめかじりたしあをき毒ある

3. 傘
雨傘がゴルフクラブであったころ扇子が孔雀に憧れたころ

4. 曲がり角
蟻のゆく一本道に岩があり虚空に折れるその曲がり角

5. しそ
しその葉を札束みたく束ねるという内職を始めませんか

6.紫陽花
なかぞらの虹の化石を溶かしきてさみだれはけふ紫陽花に

7. つばめ
羊では寝れぬあなたにいかがかと各種つばめを用意しました

8. 袖
袖まくり鉛筆投げて「いけ、アツシ!」同僚アツシ五十六歳

9. 筍
石筍の伸びゆく時のそろそろと蕎麦すする子にたけのこ苦し

10. たらちねの【枕詞】
育てしが何か分からぬ闇であれ分からぬままにたらちねの母

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