本の覚書

本と語学のはなし

購入5-3 ディボーション

聖書

 新改訳聖書に解説と適用をつけたもの。
 英語ではライフ・アプリケーション・スタディー・バイブルという学習聖書として売られているのだが、英語の場合にはいろんな聖書翻訳に対応していて、私はだいぶ前に欽定訳のものを買った。




 日本語では新改訳バージョンしかない。おそらく内容が福音主義的であり、日本でそういう信仰を持つ人々の多くは新改訳を読むものだから、他の訳との親和性や需要が余りないのかもしれない。
 福音主義的な信仰を共有できなかったとしても、そういう前提で書かれているものと承知しておけば、図版や諸々のデータが豊富でとても面白い。


 ところで、適用というのは、聖書の教えを生活の中にどう適用させるか(ライフ・アプリケーション)という、ディボーションの中核をなす方法論の一つのようだ。
 つまり『BIBLE navi』は生活適用のヒントを満載した、ディボーション用の聖書なのである。このことは、解説と適用だけを抽出したものが、『BIBLE navi ディボーショナル聖書注解』というタイトルで出版されていることからも分かる。


【ディボーショナル聖書注解】

BIBLEnaviディボーショナル聖書注解

BIBLEnaviディボーショナル聖書注解

  • 発売日: 2014/01/10
  • メディア: 単行本
 聖書本文はなく、解説と適用のみ。
 新改訳とは人名や地名の表記が大きく異なる聖書でも使えるよう、配慮されているらしい。現物を見ていないので、どういう風になっているのかよく分からないが。

ディボーション

 ではディボーションとは何だろうか。
 実は私もよく知らない。聖書を読むことを中心とした個人的な礼拝のことを言うらしく、たぶんプロテスタントの方で、特に福音主義的な人の間で、重んじられているのではないかと思う。カトリックで言うレクチオ・ディヴィナのような霊的な読みともちょっと違うようだが、そもそも私はレクチオ・ディヴィナというのもよく知らない。


 そこでこの本を買ってみたわけだ。
 ここで紹介されるディボーションはS・O・A・P(ソープ)と名付けられている。SはScripture(みことば)で、通読表を使いながら、一つの思いに集中して聖書を読み、その箇所をノートに書き出す。OはObservation(観察)で、神のメッセージをよく考え、気づいたことを書きつける。AはApplication(適用)で、それをどう実行するのか、今読んだことでどう変わるのかを書き留める。PはPrayer(祈り)で、最後に嘆願や感謝の祈りを書き込んで締めくくる。
 したがって、聖書、聖書通読表、筆記用具、ノートが必要になるわけだが、ノートとは別に手帳も用意するべきであって、ディボーションをしていると不思議とあれこれ用事を思い出したりするので、それをメモしておくのだそうである。


 出版しているのはハワイ系の教会。ホームページを見ると、牧師さんたちは外人であれ日本人であれ、みんなアロハシャツを着ている。
 アットホームでフレンドリーで賑やかで楽しそうな教会で、きっと私は苦手だろうと思う。

売る

 以前大量に買った歴史小説を売り払うことにした。歴史小説は職場用に買ったものであるけど、歴史に関しては非常に煩わしい人がいるので、持って行くのをやめた。今はほとんど専ら聖書を読んでいる。
 家で歴史小説を読むことはないので、このまま持っていても一生積読にしておく可能性が大である。
 もともとあまり状態の良くない古本で買ったものだから、大してお金にはならないだろう。