本の覚書

本と語学のはなし

購入5-2 希羅対照

 アウグスティヌスはやめてしまった。新約聖書の原典講読の際にウルガタ訳を参照するのが、現在唯一のラテン語使用機会となっている。
 辞書に文法書に田川の訳註にといろいろ開くには机が小さい。そこでギリシア語とラテン語を1冊にまとめた聖書の購入に踏み切った。
 収録されているのは、ネストレ第28版のギリシア語原典と新ウルガタのラテン語訳。新ウルガタというのは古代のウルガタそのものでなく、現代の校訂を経たもので、記号が使われて読みやすくなっているほか、本文もおそらく最新のテキスト批判を反映して一部変更されている。現在バチカンで使われているのは、この新ウルガタである。


 ページの裏表に同一の言語が印刷されている。本を開くと左ページがギリシア語、右ページがラテン語だったとする。次のページを繰ると、今度は左がラテン語で右がギリシア語になる。またページを繰ると、再び左がギリシア語で右がラテン語
 印刷が楽で安上がりなのだろうか。


 実を言えば、ネストレ第26版の時に作られた対照聖書を持っている。
 しかし、これは確か学生時代に教文館で買ったものなので大切に保存しておきたい。それに、どのみち小型版なので、文字が小さくて普段使いには向いていない。当時は小型版の文字が小さすぎると思う日が来るとは予想だにしなかったのだ。

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