短歌
- 作者:篠 弘
- メディア: 単行本
『鑑賞 日本の名歌』はテーマごとに集めた名歌(新しい短歌も多い)に、簡単ながら鑑賞を付している。素人にはありがたい。ただ、索引もなく、本文で触れられる以外に歌人の紹介もない。せめて掲載歌を収めた歌集の年表くらいつけてほしかった。
せっかく何かの縁で短歌の世界に足を踏み入れてしまったわけなので、しばらくは俳句でも詩でもなく、短歌に留まり逍遥してみたい。ライトバースに限らず少し古いのも、あるいはずっとずっと古い和歌のあたりまでも。
【新版】
篠弘編『現代の短歌』には新版がある。旧版が100人3600首であるのに対して、新版は100人3840首。100人が同じ面子であるのか、増えた240首が単純な増加なのか多少入れ替えもあるのか、あるいは最近の短歌を個人として立項せずにまとめて増補したのか、その辺りは新版を買わないと分からない。創作
マニュアル系の創作入門はまた読む予定でいるけど、この本はきっとそれとは対極にある本で、本当に役に立つのはそういう本であるに違いない。古語辞典
『岩波古語辞典』の語源解釈には賛否両論あるようで、怖々買ってみた。『万葉集』を読む時に殊に役立ちそうな気がする。『旺文社古語辞典』の旧版はモノクロだと書いてる人があった気がするが、2色刷りだった。和歌に強い。メインは引き続きベネッセとしつつ、こちらはサブとしての活躍に期待する。
三省堂の『例解古語辞典』は絶版だし、例文に全訳がついているわけでないし(今は全訳でなくては売れないらしい)、収録語数が多いわけでもないが、今でも評判は良い。立項、語釈、例文のいずれにおいても、中型辞典を立派に補ってくれるようだ。
今回古本で買ったものはどれもきれいだったが、古語辞典は特に当たりが多い。高校に入って辞書を買い、3年間一度も引くことなく卒業する人がけっこういるのだろうか。
【新版】
『旺文社古語辞典』の新版(第10版)はこちら。