- 作者:田川 建三
- 発売日: 2015/03/20
- メディア: 単行本
▼収められているのはヤコブ以下の書簡とヘブライ書。ヘブライ書はともかく、公同書簡を精読する人って、キリスト教徒でもあまりいないんじゃないか。特にヤコブ書なんかは、ルターによって藁の書とまで貶められている。だが、田川はこれは必読の書だと強く主張する。その最重要点はパウロ批判ではない。ローマ帝政下の古代資本主義の構造に対する批判こそ、ヤコブ書の一貫した基本主題であると。
▼今さっき、短編小説の集いの出品作品を全部読み終えた。ふう。しんどい。
▼梶井基次郎おそるべしだった。桜の木の下の死体の話がやけに多い。後は当然ながら花見と卒業にともなう別れの変奏曲、桜の精みたいなのとの恋など。
▼小説ってちゃんと読まれてるんだろうか。私がつまらないものを書いてるせいかもしれないが、手ごたえは全くない。題詠とか短歌関連の記事をアップした時のアクセス数に比較すると、小説はなんとも微々たるもの。
▼もっとも、読まれたら読まれたで人格を疑われてしまうわけだが。今回多少とも性描写をしていたのは私を含めて3人かな。一番のエロではなかったけど。