先月は短歌の入門書や雑誌を読んで題詠に参加すべきか否かあれこれ考えたのですが、結局、日常的であれ空想的であれ観念的であれ、五七五七七ならば短歌であるということにしてもらおうと勝手に決定しました。
今回は即興でほぼ推敲なしで行きます。
お題
1.入
トントンッ「入ってますか」トンットン「入ってますよ」「そうですか、では」
2.粉
粉を吹いた顔面たちが振り返る 脂ぎってはいけないのかい
3.新学期
席替えをしたくらいでは消え去らぬ 放屁王子の新学期 いざ
4.フール
ベルギーが蘭攻撃と仏が言う そんなエイプリル・フールもあった
5.摘
お客様 顔面摘出手術など保険適用できかねますが
6.異
太陽は推定無罪 異邦なる子らの撃鉄海に灼かれて
8.あらたまの
ぬばたまの宵にひさいで売り歩く たまきはる世のあらたまの春
9.届け
子らは嗤う 君に届けよにぎりっぺ 放屁王子の包皮は覆う
10.ひとつ
顔面はひとつながりで地を覆う 噛んでは嘗めて噛んでは千切り
注釈
4.フール
http://58808.diarynote.jp/200506181504500000/
- 作者:雅水, 早川
- メディア: 新書
6.異
- 作者:カミュ
- 発売日: 1963/07/02
- メディア: 文庫