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NHK短歌/2015年2月号

NHK 短歌 2015年 02月号 [雑誌]

NHK 短歌 2015年 02月号 [雑誌]

▼古典から最近の歌まで幅広く鑑賞できる(古典文法の説明はない)。作者の意図とは違うかもしれないが、難読漢字にはだいたいルビが振ってあって読みやすい。添削例が多くて勉強になる。はてな題詠とはちょっと毛色が違うかもしれないけど、他人がどんな作品を作っているのか数多く見ることができる。
▼番組を見て、作品を投稿すれば、倍楽しめるだろう。
▼あっけなく読み終るので充実感はない。

自作短歌のこと

▼私が作っているのは短歌じゃない気がする。私が他の人と違う風景の中に生きているのだとしたら、出来の良し悪しはともかくとして、何ら共感を得られないとしても(努力はするし、意図的な韜晦はしないつもりだが)、それを記述するべきかもしれない。しかし、それはどうしても観念的で象徴的な形をとりたがる。短歌には馴染みにくい。
▼雑誌や入門書を読んで短歌を知るにつれ、ますます無理だという気がしてくる。


▼お題に引きずられて無理をし過ぎている。お題と日常が容易に結びつかないにしろ、詠むなら日常的なことを深く考えず、ただし説明的にはならずに、さらさら淡々と詠むべきだ。およそ短歌的な発見とは程遠い生活をしているのは確かだが、それならその平凡なところを臆面もなく平凡に詠めばよいのだ。

九分九厘朝餉の締めに海苔食す味付け海苔じゃないただの海苔
冷奴味噌汁の豆腐胡麻豆腐ただし卵豆腐は除く

▼上は朝食の最後にたいていふつうの海苔を食べるというだけの歌。
▼下は豆腐は好き、胡麻豆腐も好き、しかし卵豆腐は豆腐と呼びたくない。それだけの歌。もうちょい描写があってもいいとは思うが、これ以上どうにもならなかったので。
▼こういう読む価値もないようなどうでもいいことを詠むだけでいいんじゃないかと思う。

小役人ヤクザよりケにタチわろし課長決裁ハイ差し押さえ

▼素人が古典文法を使っても滑稽にしかならないことを逆手に取って。
▼「ケ」は漢字で書くと「異」。「~よりけに」の形で「~よりも一層」というような意味になる。詳しくはこちらを参照。

▼「ヤクザより質が悪い」とは、かつて徴税吏員であった頃に実際に言われた言葉。徴税吏員はその名において差し押さえも出来る権限を持っている。実際には独断ですることはないけど(緊急の場合にはやっているところもあるかもしれない)、それでも課長決裁で書類に首長印を押して法務局に行くだけで不動産差し押さえ完了である。裁判所に出向く必要は一切ない。
▼実際にお金になるのは債権の差し押さえ。最近は動産のインターネット公売なんかもやっているようだ。督促状が届いても放っておくと、徴税吏員は本来直ちに滞納整理をしなくてはならない。何か差し押さえられても文句は言えないので、お気を付けを。
▼ちなみに私は極道からは足を洗いました。


▼題詠でこういうどうでもいい日常だったり、昔のことなどをさらりと語れるんなら、もう少し頑張ってみる。
▼無理っぽかったら、折に触れて作った短歌をむりやり記事の中に捻じ込んでみる。

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