本の覚書

本と語学のはなし

短歌/2015年2月号

短歌 2015年 02 月号 [雑誌]

短歌 2015年 02 月号 [雑誌]

▼雑誌はめったに買わないし、買ってもだいたいぱらぱらめくって終わるのだけど、『短歌』2月号は隅から隅まで全部読んでみた。こんなことは生れて初めてかもしれない。
▼毎月cover to coverを貫けるかというと、それは無理だろう。手頃なのは『NHK短歌』かな。それほど記事が充実しているわけではないかもしれないけど。


▼これがメインストリームなのか。文語文法、旧仮名遣い、雅語、難読漢字、そして韻律の強調。私が仮に短歌を作り続けていくとして、こういうところに至りつけるかというと全く無理であり、そもそもそれを目指しもしないだろう。
▼これと対照的な傾向を示すキーワードとして、意味、物語性、劇場型などが散見される。
▼「私性論議ふたたび」という特別企画がある。短歌研究新人賞の受賞作で、北海道大学短歌会の石井氏が父親の死を虚構したことが問題になったそうで、かつて戦死した兄を虚構した平井氏を交えて、フォーラムが開かれたそうである。
▼そのこと自体はどうでもいいのだが、気になったのは京大短歌の阿波野氏の報告。今の若い世代の短歌との出会いは穂村弘東直子であることが多く物語的なものへの信奉があるとか、文体を意識している学生は少ないとか。
▼若い世代がメインストリームに合流するという図は考えにくいような気がする。


▼31文字という分量は至極ちょうどいいし、それが五七五七七に分節されているのも何かと便利である。でも、なぜ自由詩であってはいけないのか。私が短歌に無理矢理まとめている内容って、短歌に馴染むような題材ではないのではないか。
はてな題詠と短編小説の集い。両方に参加するのは厳しいのでどちらか一方に絞る、もしくはいずれからも撤退するという選択。いつまでに答えを出さなくてはならないというものではないが、なるべく早目に。

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