- 作者:池内 恵
- 発売日: 2015/01/20
- メディア: 単行本
▼よく知られたことかも知れないが、池内恵(さとし)は池内紀(おさむ)の子であり、池内了(さとる)の甥である。幼い頃から良質の文章を読むことにかけては最良の教育を受けてきた、とどこかで書いていたのを読んだことがある。
▼池内恵はイスラームの暴力的側面には批判的。日本のイスラーム研究は過度にイスラームを理想化していると考える。クルアーンを読めば空恐ろしいような言葉がごろごろしているわけで、あれをどう解釈したら平和な宗教が生み出されるのか、それともそれはオブラートに包まれた偽の外観でしかないのか、そこが一番知りたいところである。この本はそういうことを論ずるものではないだろうけど。