- 作者:アルモーメン アブドーラ
- 発売日: 2006/03/15
- メディア: 単行本
▼アラビア文字が面倒なのは、文字と文字を繋げて書くために、各文字の独立形の他に、語頭、語中、語末の形を覚えなくてはならないこと。最初の内は、どこにどの文字があり、どれがつなぎの線だか見分けがつかない。
▼しかし、デーヴァナーガリー文字の複雑さに較べたら、アラビア文字なんて決して難しいとは言えない。デーヴァナーガリー文字は結合文字も異常に多いし、単語の分かち書きをしないから、下手をすると一つの文章が全部ひとつながりの塊で書かれる。しかも、単語の連結は連声という音の変化をもたらすので、慣れないとどこに切れ目があるのか容易に判断できない。
▼かくいう我々は漢字の国の人である。漢字文化圏ではない人たちが日本語や中国語を学ぶ苦労を思えば、アラビア文字もヘブライ文字もデーヴァナーガリー文字さえも、むしろその易しさに感謝するべきだろう。
▼日本語って平仮名、片仮名、漢字の3種類の文字がある上、漢字は本家の中国ほど簡略化されてないし(台湾、香港、マカオなどは繁字体を使ってるようだけど)、読み方は複数あるし、音読みにしたところで中国語とも韓国語(ハングルを使うので分かりにくくはなっているが、日本語以上に漢語の影響を受けている)とも微妙にあるいは大きく異なっているし、神奈川は「が」と濁って荒川は「か」と濁らないなんてどういう法則に従ってるのか訳分からないし、外国人には取っ付きにくい言葉だろう。
- 作者:新妻 仁一
- 発売日: 2009/03/01
- メディア: 単行本
▼セム語の勉強は初めてではないし、後から参照することを考えれば、漸進的な本より体系的なものの方がいいだろうと思い、『アラビア語文法ハンドブック』を用いることにした。必要な知識はだいたい網羅されているようだ。
▼クルアーン用の文法書も注文してあるが、とりあえずこれが終わったらクルアーンの原典講読に挑戦してみたい。
Arabic English Dictionary of Modern Written Arabic
- 作者:Wehr, Hans
- 発売日: 1993/05/01
- メディア: ペーパーバック
▼古典から現代までカバーしているらしいので、たぶんクルアーンもこれで読めるのだろうけど、一応クルアーン用の辞書も注文してある。