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聖書アラム語を始める

Basics of Biblical Aramaic: Complete Grammar, Lexicon, and Annotated Text

Basics of Biblical Aramaic: Complete Grammar, Lexicon, and Annotated Text

旧約聖書の大部分はヘブライ語で書かれているが、269節のみはアラム語である。アラム語が現れる箇所は、創世記31章47節(2語のみ)、エレミア書10章11節、ダニエル書2章4節bから7章28節、エズラ記4章8節から6章18節と7章12節から26節。
アラム語は古代中近東に国際共通語として広まった。新約時代のパレスティナでも日常言語はアラム語であったと言われ、イエスが話していた言葉も通常アラム語と考えられている。
ギリシア語で書かれた新約聖書にも、わずかながらアラム語は登場する。「タリタ・クム」(マルコ5章41節)、「エッファタ」(同7章34節)、「アッバ」(同14章36節)、「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ」(同15章34節)、「アケルダマ」(使徒1章19節)、「マラナ・タ」(1コリ16章22節)など。この他にもあるかもしれないが、興味のある人は自分で調べてみて下さい。

▼ゆっくり進める予定。今日のところは序とアルファベットのみ。
セム語なのでヘブライ語の知識があればそう難しくはなさそうだ。