本の覚書

本と語学のはなし

購入11-1

▼ヨセフスとエウセビオスは最近英訳を買ったばかりだが、こういう本の通読こそ職場でチャレンジするべきだろうと思い直して、邦訳も購入してしまった。
▼来年職場では、下記15冊とダンテ『神曲』を軸とする骨太の読書をしてみたい。
▼しばらく思うに任せて本を買うのは控えなくてはならない。

ユダヤ古代誌〈1〉旧約時代篇(1−4巻) (ちくま学芸文庫) ユダヤ古代誌〈2〉旧約時代篇(5−7巻) (ちくま学芸文庫) ユダヤ古代誌〈3〉旧約時代篇(8−11巻) (ちくま学芸文庫)
ユダヤ古代誌〈4〉新約時代篇(12−14巻) (ちくま学芸文庫) ユダヤ古代誌〈5〉新約時代篇(15−17巻) (ちくま学芸文庫) ユダヤ古代誌〈6〉新約時代篇(18−20巻) (ちくま学芸文庫)
▼フラウィウス・ヨセフス『ユダヤ古代誌』。天地創造からユダヤ戦争の前まで。イエスの生きた時代を知るための第一級の史料である。
▼イエスについての記述もある。この記事の真実性を疑う学者もいるし、後世の加筆や削除を疑う学者もある。読んで明瞭にそれとわかる部分は加筆であろう(実際それらを欠いたアガピウスの引用も存在する)。

さてこのころ、イエスス〔イエス〕という賢人――実際に、彼を人と呼ぶことが許されるならば――が現れた。彼は奇跡を行う者であり、また、喜んで真理を受け入れる人たちの教師でもあった。そして、多くのユダヤ人と少なからざるギリシア人とを帰依させた。彼こそはクリストス〔キリスト〕だったのである。(6巻 p.34)

ユダヤ戦記〈1〉 (ちくま学芸文庫) ユダヤ戦記〈2〉 (ちくま学芸文庫) ユダヤ戦記〈3〉 (ちくま学芸文庫)
▼フラウィウス・ヨセフス『ユダヤ戦記』。イエスの死後間もなく、ユダヤはローマに反旗を翻して敗れ去る。その戦争の記録である。
福音書を読む時、我々はこの戦争の記憶の痕跡を見出さなくてはならないこともある。
▼ちなみに、この戦争にキリスト教徒は参加しなかった。

エウセビオス「教会史」 (上) (講談社学術文庫) エウセビオス「教会史」 (下) (講談社学術文庫)
エウセビオス『教会史』。著者の同時代、すなわちコンスタンティヌス帝までのキリスト教会の歴史。
▼引用が豊富で、しかも割と正確に写しているらしい。

年代記〈上〉ティベリウス帝からネロ帝へ (岩波文庫) 年代記〈下〉ティベリウス帝からネロ帝へ (岩波文庫)
タキトゥス『年代記』。ティベリウス帝からネロ帝まで。
▼イエスについての記述もある。

民衆は「ネロが大火を命じた」と信じて疑わなかった。そこでネロは、この風評をもみけそうとして、身代りの被告をこしらえ、これに大変手のこんだ罰を加える。それは、日頃から忌わしい行為で世人から恨み憎まれ、「クリストゥス〔キリスト〕信奉者」と呼ばれていた者たちである。この一派の呼び名の起因となったクリストゥスなる者は、ティベリウスの治世下に、元首属吏ポンティウス・ピラトゥスによって処刑されていた。その当座は、この有害きわまりない迷信も、一時鎮まっていたのだが、最近になってふたたび、この禍悪の発生地ユダヤにおいてのみならず、世界中からおぞましい破廉恥なものがことごとく流れ込んでもてはやされるこの都〔ローマ〕においてすら、猖獗をきわめていたのである。(下巻 p.269-270)

ローマ皇帝伝 上 (岩波文庫 青 440-1) ローマ皇帝伝 下 (岩波文庫 青 440-2)
▼スエトニウス『ローマ皇帝伝』。カエサルからドミティアヌス帝まで。
▼どちらかと言えば、当時の社会を知るための本。

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